御存知！名手Allan Holdsworth他名手陣参加 クロスオーヴァー系隠れ名盤 Ian Carr「Belladonna」 リマスター紙ジャケット仕様限定盤 未開封新品でございます。


日本独自リマスターで日本特有の高音系のリマスターではございますが、オリジナルに即したもので非常に良心的な音質となっております。




内容は言わずもがな。

ラインナップは、Ian Carr(Trumpet、Flugelhorn)、Brian Smith(Sax、Flute)、故Allan Holdsworth(G、Vo、ex-Igginbottom、後にTempest、Soft Machine、New Tony Williams" Lifetime、Gong、U.K.、Bruford、Jean Luc-Ponty他)、
Dave Macrea/Gordon Beck(Key)、Roy Babbington(B、後にSoft Machine)、Clive Thacker(Ds)、Trevor Tomkins(Per)となります。


かのJohn Hiseman(ex-Colosseum、後にTempest、ColosseumⅡ)によるプロデュースでございます。１９７２年制作、Colosseum解散～Tempest結成という非常に興味深い時期でございます。



時代は変革期を超え、クロスオーヴァー初期。



「Milesが造る音楽がジャズの未来となる」とまで言われたジャズ偉人Miles Davisが、「何故若者はロック音楽に熱狂するのか？」とが嫉妬交じりにロック音楽に接近し、”Bitches Brew”等の衝撃作をリリース。

また、そのMiles Davisに「アメリカに出てこい」と言われたかの名手John Mclaughlin(後にMahavishnu Orchestra)が”Tony Williams" Lifetime”に参加、衝撃作「Emergency!」等を制作。離脱後、かのMahavishnu Orchestraを結成。


英米のジャズ・ミュージシャンが大きくロック音楽に接近した時代の初期でございます。



Ian Carrもその一人。同じトランペット奏者という事もあり、Miles Davisの音楽的動向を非常に気に掛けていた模様。


但し、今作は”Nucleus”名義ではなく、Ian Carrのソロ名義。”Nucleus”としてそのファンク/ロック/クロスオーヴァー的な音楽性を体現するにはグループの音楽性とのギャップが大きいというリスクがあると踏んだ感がございます。

Allan Holdsworthを除く構成ミュージシャンは”Nucleus”と同じ、がミソでございます。ソロとして自由な立場で”Nucleus”の次作での変貌に向けて実験を兼ねた制作という感がございます。



Miles DavisがJohn Mclaughlin、Pete Cosey等のギタリストを起用し音楽性の変革を図った事を参考に、後に名声を成すAllan Holdsworthをジャズ界隈では話題であったIgginbottomから引っ張った事がミソ。

またAllan HoldsworthのフレーズのセンスもそのJohn Mclaughlin、Pete Cosey等を意識した感。非常にロック色が強くブルーズ系の感覚もあり、またPete Coseyのファンク系カッティングという非常に貴重な演奏が聴かれるものでございます。



後の”Bruford”等で聴かれる理知的でアウト感覚なフレーズが伺える個所もございますが、大きく異なる演奏が非常に興味深いものでキャリア随一の異質な感のある演奏となっております。



今作プロデューサーのJohn Hiseman(John Mayall & the Bluesbreakers、Colosseum、ColosseumⅡ)に引き抜かれかの”Tempest”結成参加となりますが、それが伺える演奏の感がございます。




(Allan HoldsworthをJohn Hisemanに引き抜かれたものの)Ian Carrはここでの実績に手応えを感じ、Necleusの次作”Labyrinth”で過去から現在へと音楽性の橋渡しを行う事となります.......................................






故Allan Holdsworth曰くは前述のIgginbottomの”Igginbottom"s Wrench”、Gordon Beck”Sunbird”、かのJeff Watson(ex-Night Ranger、Mother"s Army)”Lone Ranger”と共に「忘れて欲しい作品」との事でございました(なんだかな～)。

(この言い草がAllan Holdsworthの面倒でややこしいキャリアを物語る感がございますが..............................成功への道を悉く踏み外すと言われておりましたが....................................)



英国ジャズの歴史的変遷を知る上での非常に重要で貴重な作品の一つの感がございます............................また、英米問わずジャズ音楽の当時の変遷を知る上でも非常に重要な作品であると存じます......................





現在では入手が困難。この機会に是非。



注：発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。