鶴岡八幡宮の刀剣・御創建八百年記念/鶴岡八幡宮には国宝2口・重要文化財2口・神奈川県重要文化財3口を含む約60口の刀剣が奉納されている

商品説明
鶴岡八幡宮の刀剣・御創建八百年記念/鶴岡八幡宮には国宝2口・重要文化財2口・神奈川県重要文化財3口を含む約60口の刀剣が奉納されている

年度不明 厚さ約6mm 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

ごあいさつ
鶴岡八幡宮が鎌倉の中心、大臣山の麓に御鎮座になって、今年八百年目を迎えた。

源頼朝は八幡宮を今の地に下定して祀った時、「祖宗を崇めんがために」と申している。八幡宮の奉斎は源氏の先 祖、ことに源頼義、八幡太郎義家等の東国で建てた偉業を継承することを示したものであった。この両祖の 幡宮を祀り、その照覧にこたえることを頼朝は生涯の信念とし、京都に上って公卿とはならず、鎌倉に居館を定めて 幕府を開いた理念である。

鎌倉の源氏を鎌倉殿と称え、その庇護を受けた人々を御家人と呼んだ。頼朝を「貴種再興」、「源家中絶の跡を起す」人と期待して協力し、互に二心・異心・隔心を持たず、忠直、忠貞を尽し一所懸命に働いたのが、この累代御家 人、東国の武士らであった。

京都に上番して警術の任に駆使されたこれら東所武士は、本所の田舎では農民でもあった。頼朝の拓いた新しい時 代は敬神を旨とし祖先を尊び、質素で剛直、虚飾術策を用いず、日本人本来の生き方を核として武士道を興したわけである。

刀剣は、単なる武器でなく古来「鏡」、「王」と共に神霊の宿るものであった。武士はそれを「魂」に昇華してこれらの武士の心情に磨かれ自らの生命として尊重した。今日刀剣の無駄のない清冽な美しさを「用の美」とも「鉄の最高芸術」とも称え、日本民族が神道とともに伝えてきた「明浄正直」の精神の象徴とするのもむべなるかなである。 当然、鶴岡八幡宮には源頼朝の奉納以来幾多の刀剣類が神宝として所蔵されて来た。

これらの刀剣風は、本阿弥宗景、光次父子の御指導により保存管理し充分の手入れを続けてきた。その保存がよ く、その量が多く、拵えの揃っていることなど、当宮所蔵刀剣類の存在は斯界で昔名であった。

更に御創建八百年を記念する今年、奇しくも江島神社より二代綱広の作と伝えられ、「鎌倉鶴岡八幡宮奉寄進者也云々」と刻銘のある太刀が献納された。江島神社宮司相原雅路氏の特別の厚意に深く感謝申し上げる。

これら刀剣類を御創建八百年記念事業の一端として上梓される神様を喜び、神恩を想い、本阿弥先生はじめ関係の 皆様に感謝を捧げたい。

宮司 白井永二

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