今から49年前、ビデオ、ましてやCDも無い時代に、写真以外の方法で自動車の魅力を表現出来ないか、とカーグラフィック創刊編集長で、日本のモータージャーナリストの草分けでも有る、今は亡き小林彰太郎氏が考案したのが、音による世界名車全集でした。そこで、長年の友人でもある英国人ジャーナリストのドナルド・バーカー氏の協力の元に、世界の名車を現地に訪ねてそのエンジン音、走行音を録音して、写真と共に一枚のＬPレコードに収めると言う取材を敢行、そしてSonographicと命名したシリーズがカーグラフィックの二玄社から発売されたのでした。今回出品したのは、そのシリーズ第6集、Bugattiで、1912年、Type 13 Bvalve、1932年、Type 41 Royale,、1927年、Type 43 Grand Sport、1938年、Type 57C Drophead  Coupeの4台が写真と共に、そのオリジナルサウンドが納められています。本文と解説はドナルド・バーカー氏で、小林さんは編集に専念しています。1973年12月30日発行で、33.5×33.5のＬＰサイズでハードケースに入っています。50年近く前の物なので、経年変化による汚れ等が見られますが、ＬＰレコードは無傷です。