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内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い、
Gary Moore(G&Vo ex-Skid Row、Thin Lizzy、ColosseumⅡ、G-Force、Greg Lake)、Neil Carter(Key&B-Vo 現U.F.O.、ex-Wild Horses)、Bob Daisley(B ex-Widowmaker、Chicken Shack、Rainbow、Ozzy Osbourne)、
御存知!Don Airey(Key、現Deep Purple、ex-ColosseumⅡ、Rainbow、Ozzy Osbourne Band、Colin Blunstoneプロデュース他)を基本軸に、
名手故Cozy Powell(ex-The Sorcerers、Ace Kefford Standard、Big Bertha、第二期Jeff Beck Group、Bedlam、Rainbow、MSG、Whitesnake、Phenomena/Forcefieldセッション、Emerson,Lake & Powell、
幻のBlue Murder/Jack Bruceセッション、後にBlack Sabbath、Brian May、Colin Blunstoneセッション他)、Simon Phillips(現Protocol、ex-Jack Bruce Band、801、Jeff Beck、RMS、Toto、上原ひろみ、
David Coverdale/Judas Priest/MSGセッション、The Who、Mick Jagger他)、Charlie Morgan(Nick Kershaw、Kate Bush等で御馴染みセッションドラマー)(Ds)、Laurence Cottle(B、現Don Airey Band、
英国ジャズ/フュージョン系セッションで御馴染み)、Steve Piggott(Key、Pink Floydや10CC等セッションで御馴染みNew Wave系ミュージシャン)となります。
また当時シングルのみ収録でかのThin Lizzyの名曲”Emerald”には名手Brian Downey(Ds)が参加。
バックコーラスにかのOzzy Osbourne(一曲リードヴォーカルも担当)、Chris Thompson(ex-Manfred mann"s Earth Band)等が参加となります。
プロデューサーはPeter Collinsとなります。
(NWOBHM出身のプロデューサーでTygers Of Pang Tang等手掛け、故Gary Mooreの紹介でかのRushのプロデューサーとして迎えられる。現在はBrian Setzer等手掛ける)
前作”Wild Frontier”がイギリス/ヨーロッパ圏中心に大ヒット、順風満帆となった故Gary Moore。
されど、ドラム・マシーン全面使用の作風が賛否両論を呼び(名手Don Airey曰く「機械は人間になれないと思うが.......」)、その反省に立った感のある作品でございます。
また前作制作前に盟友Phil Lynottが死去、そして今作制作時に故Gary Moore自身が敬愛した”White Blues系”名手Roy Buchananが死去。
Phil Lynottの死去は麻薬の長年の常用による敗血症と肺炎の併発によるものであり、Roy Buchananはアルコール依存症を苦に自殺。
故Gary Mooreは嘗ての盟友名手故John Hiseman(ex-John Myall & the Bluebreakers、Colosseum、Tempest、ColosseumⅡ等)によるミュージシャンとしての厳しい教えや戒めもあり(本人曰くは「これで助かった」と)、
(アルコール好き以外は)クリーンであったものの「限られた時間を生きている」という人生観が自身を捉えており、自身のHR路線を今作にて締めと考えていた模様でございます。
(Thin Lizzyの突如脱退には当時バンド内に蔓延していた麻薬問題にミュージシャンとして強く異を唱え、改善叶わず失望した理由がある模様でございます...........
かのTerry Bozzio(ex-Frank Zappa、The Brecker Brothers、U.K.他)もThin Lizzyツアー・オーディション選考の際にGary Mooreとはウマが合ったものの他が云々...という理由で離脱の模様...............)
故Gary Moore自身が幼少から慣れ親しみ愛する”Blues”に残りの人生を捧げる、その決意の前提となった感のある作品でございます。
前作では自身の重要な音楽的背景の一つである”ケルト音楽色”を打ち出し、また自身の音楽性のポピュラー性を強く打ち出したものでございますが、
今作は自身のHR路線の締めという事がありHR色を色濃く打ち出した感がございます。
但し、名作”Run for Cover”で培ったポピュラー面は健在。
ケルト音楽路線やその大作主義路線、英国系HM、Van Halen、Thin Lizzy~Huey Lewis & the News、Led Zeppelin~The Beatles路線、Bluesカバー(当時CDのみ)、
かの故Robert Palmerに代表されるBlue Eyed Soul系路線等々含む非常に幅広く飽きさせない音楽性ではございますが、HR色が一貫性を持たせるという感がございます。
また前作ではドラム・プログラミングではあったものの、明らかに名手故Cozy Powell/Simon Phillipsの演奏を意識した感のあるもの。
今作では両者を起用し、留飲を下げたという感がございます。
(但し、余りの故Gary Mooreの細かい指示に故Cozy Powellが辟易。「だったら自分で叩けよ!」と怒る始末ではございましたが.............)
散漫との批判もございましたが、五つのプロジェクトを纏めて音質で一貫性を取った感のある名作”Run for Cover”に比べ、基本ラインナップはほぼ同じというもの。
そもそも故Gary Mooreはかの”Skid Row”時代から驚く程の音楽性の幅広さがある、技術のみならず音楽性も多芸なミュージシャン。
フォーク系からBeach Boysまでセッション参加するという呆れ果てる程のフットワークの広さ。
何をか言わんや、でございます.......................................
渾身の集大成作を制作した故Gary Mooreでございましたが、故Gary Moore自身のコントロール・フリーク振りに端を発する制作中の故Cozy Powellとの確執が尾を引き、
プロモーション映像制作後、かのBlack Sabbathからアプローチを受けた故Cozy Powellはあっけなく脱退。
後任に名手Chris Slade(ex-Manfred man Chaptor Three、Manfred man"s Earthband、Uriah Heep、Gary Numan、The Firm、後にAC/DC、Asia、Damage Control他)を急遽加入させる始末。
(ステージでは「Cozyは?」との観客の声に、故Gary Mooreが「あいつは、ねぇ~.......」とMCでボヤく事も......................何かねぇ.............)
今作はリリース後ヨーロッパ圏を中心に好評を博す事となります。
ワールド・ツアーを敢行するものの、前作ツアーで懲りたというアメリカ・ツアーは行う事なく終了。
ツアー後、自身のレギュラーバンドを解体。
「限られた時間」を意識し、慣れ親しんだ”Blues”へ傾倒していく事となります.......................................................
故Gary MooreのHR時代最後を飾る名曲”The Blood of Emerald”。
盟友故Phil Lynottに捧げた感のある楽曲でございますが、故Gary Moore自身の活動をも鑑みると何か思うものがございます........................
ボーナス楽曲は満載で非常な聴きもの。カバー楽曲にライヴ音源三曲。
かのThin Lizzyの名曲で故Gary Moore自身が一番好んだという”Emerald”(盟友名手Brian Downeyが参加)。
故Gary Moore主観のアレンジの妙が聴きもの。
また映像にもなった”Wild Frontier Tour”でのライヴ音源(当時はシングルに収録)が三曲収められており、ここではかの名手Eric Singer(現KISS、ex-Black Sabbath、Badlands、Alice Cooper、Brian May他)が参加。
故Gary Moore特有のライヴならではの独特のアレンジのみならず、ドラム・マシーンによる制作とは異なる名手ドラマーの躍動感と勢いが非常な聴きものでございます。
現在は入手が非常に困難。この機会に是非。
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